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古事記「国生み」を探る

淡路島から始まる国生みは、大和朝廷の勢力範囲を物語っている。畿内以東は考慮されておらず、当時の政治地図を表しているようである。

何故、淡路島が最初に生まれたのか?
当時、海上の交通において、淡路島が重要な役目を果たしていたからという説がある。

古事記 「国生み」あらすじ

イザナキとイザナミは相談して、
「私たちが生んだ子は良くなかった。天つ神のところへ行こう」
といって、共に天へ上り天つ神に意見を伺った。
そこで、天つ神が太占によって占ったところ
「女が先に言ったのがよくなかった。また地上に降りて言い直すがよい」
とおっしゃった。

そこで、降りて戻り、天の御柱を前にしたように廻った。
先にイザナギが言った。
「なんと素敵な女の人」
次にイザナミが言った。
「なんと素敵な男の人」

このように言い終わったあと、結ばれて生んだ子が、淡路島、四国、隠岐、九州、壱岐、対馬、佐渡、本州(畿内)を生んだ。

この八島を先に生んだので大八島国という。

大八島国を生んで帰るとき、吉備児島、小豆島、大島、女島、知訶島、両児島の六つの島を生んだ。

古事記 「国生み」語句解説

太占(ふとまに)
上代の占いの一種。鹿の肩の骨を焼き、骨のひび割れの形を見て吉凶を占うもの。

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(1999/3/5)