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古史古伝『秀真伝』(ほつまつたえ)

●特徴
ホツマ文字という神代文字で書き綴られている。全文五七調の短歌と長歌からなる一大叙事詩である。近世の国学者、平田篤胤の懸命な捜索にもかかわらず見つからなかった幻の書。

●成立
全四十章のうち前半は大物主櫛甕玉命(おおものぬしくしみかたま)が、後半はその子孫の大田田根子命(おおたたねこ)が担当している。前半は神武天皇時代に、後半は景行天皇時代に編集されたといわれている。

●発見
奈良県三輪神社系の流れをくみむ井保家で代々保存されてきたといわれる。
昭和41年神田の古本市で、松本善之助により一部が発見される。以後、松本善之助の捜索により、四国宇和島市の小笠原家で完本が発見される。

●内容
注目すべきは、他文書で女神とされているアマテラスが男神となっている点である。アマテラスに幾人もの妃がいたことも伝えている。また古代にさかのぼるほど、東が西を圧しているのも面白い。

自然を構成するのは空・風・火・水・土の五元素としている。この五元素はホツマ文字の母音(あいうえお)とも対応している。自然と人間の調和を尊重した優れた自然哲学を伝えている。

古史古伝

(1999/3/21)