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古史古伝『東日流外三郡誌』

●特徴
東日流(つがる)とは津軽のことである。超古代から江戸時代までの津軽地方の歴史や伝承を集成。古代東北王朝が存在していたとし、反体制的な内容を多く含んでいる。

●成立
1789年〜1822年にわたり、秋田家子孫の秋田孝季と妹婿の和田長三郎が、古代津軽の歴史を伝えるため全国を行脚し、古文書・伝承などを集めて編纂した。

●内容
超古代の津軽には、狩猟生活を営むアソベ族がいたが、渡来してきたツボケ族に征服される。

畿内ではアビヒコ・ナガスネヒコ兄弟が邪馬台国を築いていたとしている。しかし、九州の日向族(神武天皇)との戦いで敗れたナガスネヒコは東北へ逃げ延びた。

津軽にとどまったアビヒコ・ナガスネヒコ軍は、その後先住諸民族を統合してアラハバキ族を形成する。大和朝廷に服さず、独自の国家を形成していたという。その後、朝廷の征夷に対する抵抗が綴られている。

古史古伝

(1999/5/1)