神々の鎮座する神社に、歴史の足跡をみようと、古事記に由来する神社を訪ねてみることにした。なかなか旅をする機会がないのだが、できるかぎり足をのばしてみたい。
諏訪大社は上社前宮、上社本宮、下社春宮、下社秋宮の四ヶ所の社殿からなる。上社と下社は諏訪湖をはさんで離れている。今回は雪のため、上社前宮へは行くことができなかった。機会をあらためて訪ねたい。
諏訪大社の祭神は、建御名方神(タケミナカタノカミ)とその妻、八坂刀売神(ヤサカトメノカミ)である。古事記によれば、建御名方神は、大国主神の息子である。国譲りで最後まで反抗し力比べをするが負けてしまい、出雲から諏訪の地へ逃げ込み鎮座することになる。出雲側からみたら、ヒーロー的な存在ではなかろうか。
建御名方神の母神として高志沼河比売命(コシヌナカワヒメ)が、また建御名方神の子神として13神が祭られていたのだが、父神・大国主神の名前が見当たらないのが気にかかった。
諏訪大社の祭典といえば、御柱祭。それぞれの社殿に四本の御柱が建てられている。諏訪の町を歩いていると、ほんの小さな神社にも四本の御柱が建てられていて、この町の御柱信仰の深さをかんじた。
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