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探求ノート 出雲と大和

スサノヲが築いた出雲政権は、スサノヲの娘婿である大国主神へと受け継がれた。以前「スセリ姫の嫉妬」でも述べたが、出雲と大和は親密な関係にあったようである。ただし、このときの大和勢力が大和朝廷に直接つながるとは、私は考えていない。

『古事記』では、大国主神が少彦名命が去った後、「御諸山(三輪山)の神」を国造りの協力者としている。そこで、三輪山について調べてみた。

三輪山は大和国を象徴する秀麗な神山である。古い記録によると三輪山には山中に三箇所の重要な磐座があったという。上から奥津、中津、辺津とよばれ、それぞれ大物主神、大己貴命(大国主神)、少彦名命が奉られていた。このことからも出雲と大和の親密さが伺われる。

1999/9/23