大国主神の娘・高比売命の別名は、下照比売命(シタテルヒメ)。「照(テル)」の字があることから、出雲の太陽女神的性格が強いとする説がある。つまり、高天原のアマテラスに対して、出雲の下照比売命というわけである。
天若日子(アメノワカヒコ)の葬儀でのエピソードでは、下照比売命と高比売命の両方の名が記されている。同エピソード内に別名が記されているのは少々違和感がなかろうか。
ここからは私の勝手な推測である。
@天若日子と阿遅志貴高日子根神は容姿が酷似
A阿遅志貴高日子根神と下照比売は同母兄弟
B天若日子と下照比売は夫婦
これらのことから、天若日子と下照比売は血のつながりが濃い関係にありながら、結婚をしたのではと推測する。その事実(タブー)を隠すために高比売命と下照比売の2つの名が効果的に使用されているのではないだろうか。
2000/4/11
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