1月-睦月、2月-如月、3月-弥生、・・・いつからこの呼び方が使われていたのかは知らないが、旧暦10月は「神無月」。日本中の神様がいなくなってしまうからだ。その神様達が集まるのが出雲。だから出雲では、旧暦10月は「神在月」という。
この神様達を、「それぞれの地方を治める豪族達」としたらどうだろう。年に一度、地方の豪族達が出雲に集まって、会議を開く。実りの秋の収穫が終わり、これから厳しい冬を迎えるという季節。温厚な大国主神のもとで、民主主義的な政治が行われていたのかもしれない。あるいはそれとは逆に、江戸時代の参勤交代のような、強制的な集会だったのかもしれない。
いずれにしても、この出雲の「神在月」は、出雲に大きな政権があった時代のなごりに違いない。
2001/10/13
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