●古事記との類似点 1.イザナミが黄泉国の物を食し、その国の者となってしまう
●ギリシャ神話
冥界(地下界)の王ハーデスは女神ペルセポネを妃にするため誘拐してしまう。
激怒したペルセポネの母、豊穣の女神デメテルは姿をくらまし、世界中を飢饉に陥れた。そこで困り果てたゼウスは使者を冥界に遣わしペルセポネをデメテルのもとに返すようハーデスに命ずる。
それまで絶食を続けていたペルセポネであったが、冥界から出発する前、喜びについ口がほころんだ。そこにハーデスがザクロの粒を押し込んだ。
ペルセポネは冥界の食物を食べてしまったために、地上界に戻っても地下界との結びつきを断ち切れぬこととなる。結局ペルセポネはハーデスと結婚し、1年の3分の1の期間は冥界で過ごし、残りの期間は上界で母と暮らすことになった。
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