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中国神話と古事記「三貴子誕生」

●古事記との類似点

1.イザナキが左眼を洗うとアマテラス(日の神)が現れ、右眼を洗うとツクヨミ(月の神)が現れる。

2.イザナキが鼻を洗うと、スサノヲが現れた。(スサノヲは『古事記』で、風の神としての性格も持つ)

●中国神話

宇宙は始め天と地の区別もなく混沌とした状態で、まるで鶏の卵のようでもあった。やがて、その中から巨人盤古(ばんこ)が生まれた。

それから一万八千年たつと天と地の区別がついた。盤古の背が高くなるにつれて、天も高くなり、地も厚さを増していった。こうしてまた一万八千年もたつと、天と地は遠く隔たるようになった。

やがて盤古が死ぬと、その死体からいろいろなものが生まれた。盤古の息は風や雲に、声は雷に、左眼は太陽に、右眼は月になった。手足と体はそれぞれ山岳になり、血は河川に、肉は土となった。髪や髭は星に変わり、体の毛は草木に、歯や骨は鉱物や岩意石となり、汗は雨となった。

こうして万物が発生したのである。

世界神話との比較

(1999/3/10)